観客動員1位維持へ 新アリーナ、最有力は船橋 千葉ジェッツ・米盛勇哉(よねもり・ゆうや)社長(29)

インタビューに応える千葉ジェッツふなばしの米盛社長
インタビューに応える千葉ジェッツふなばしの米盛社長

 バスケットボールBリーグ「千葉ジェッツふなばし」の米盛勇哉社長(29)は千葉日報社のインタビューに応じ、苦しい戦績が続く中でも「フロントが一喜一憂することなくブースター(ファン)の思いに応える試合ができる環境を作る。観客動員数1位にこだわり、今季も維持したい」と述べた。Bリーグ初制覇に向けては、ファンとともに目指すと強調。新アリーナ建設構想は「複数候補地の中で船橋を最有力地として協議していることに変わりない」と述べ、来春に方向性を示すとした。

(船橋習志野支局・伊澤敏和)

 -今年3月に千葉ジェッツふなばしに入社し、4月には副社長に就任。わずか4カ月後の8月に社長となった。社長として4カ月、どのような経営を心掛けてきたか。

 「経営トップとして、ステークホルダー(パートナー企業、ファンら)の熱い思いを知り、大きなプレッシャーを感じながら経営してきた。『試合の勝敗』『運営』『地域貢献』などへの期待に応えていきたい」

 「観客動員数のリーグ1位にはこだわっており、現時点でトップを走っているので(4年連続となる)1位を目指す」

 「立ち見席を減らして観戦環境の改善を図る取り組みにより観客数の減少はあるものの、客の熱量は落ちてない。ブースターの思いに応えるプレーができる環境作りに努める」

 -前社長で、代表取締役の島田慎二会長(49)との関係、役割分担は。

 「経営については社長の私に判断を委ねてもらう場面が多いが、ほぼ毎日連絡を取り合って重要な判断は相談している。年齢が離れていることもあり、適切なアドバイスをもらっている」

 -レギュラーシーズン序盤の苦しい戦績や、4連覇が懸かった天皇杯・全日本選手権ではまさかの敗退と厳しい状況が続いている。分析は。

 「選手の入れ替えに伴う戦術浸透に時間がかかったことや、他チームの戦力アップなどが影響している。現場はGM(ゼネラルマネジャー)、HC(ヘッドコーチ)に任せており、情報共有だけはきちんとやっている。昨季など戦績のいい時はビジネスも助けられてきたが、苦戦している時こそチラシ配りなど力を合わせチーム一丸で販売戦略に取り組む」

 「シーズン中は、思うような戦績が残せずに苦しい場面が続くかもしれないが、シーズン最後のCS(チャンピオンシップ)の決勝に残り、悲願の初制覇を遂げられるようブースターと一緒に戦っていく」

 -本県は9、10月と台風、豪雨被害に見舞われた。復興にどのように関わってきたか。

 「まず、今季は社会貢献活動『ジェッツ・アシスト』を立ち上げ、コート外での取り組みを開始した。地域からの要望に応えるだけではなく、千葉ジェッツとして社会貢献に能動的に関わるために始めた」

 「本県が台風などで被災地となったこともあり、支援物資の提供や募金活動、被災地へ義援金寄付などを行った。ただ、ジェッツだけの活動には限界があるので、インターネットを活用した『発信力』で支援の輪の拡大につなげたい」

 -千葉ジェッツは今年4月、収容1万人規模の新アリーナ建設構想を打ち出した。建設候補地や今後のスケジュールについては。

 「当初から船橋を中心に候補地選定を進めるとしており、全く変わりはない。現在は複数候補地から船橋を最有力地として最終協議に入るところ。船橋に根付いて活動する方針は一貫している」

 「春先ぐらいのタイミングで、候補地や建設パートナーなどの体制が固まる見通し。その後にスケジュールやアリーナの構造など具体的なものを出せると思う。“民設民営”ながら、船橋市との連携は不可欠。水面下を含め、市との協議は継続していく」

 ◇よねもり・ゆうや 慶応大学卒業後、2013年に野村証券に入社し国内外のM&Aアドバイザリー業務に従事。16年、香港系投資ファンド「CLSAキャピタルパートナーズジャパン」に入社し中小企業への投資や経営支援に従事。19年3月、千葉ジェッツふなばしに入社。8月20日から現職。鹿児島県出身。



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