劇的7連勝PO進出 ジェフ千葉

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千葉―横浜FC 後半ロスタイム、千葉・近藤がCKから頭で合わせ決勝ゴールを決める=フクアリ
前半30分、同点ゴールを決め喜ぶ千葉・町田

 明治安田J2最終節(19日・フクダ電子アリーナほか=11試合)千葉は横浜FCに逆転勝ちして勝ち点68で6位に上がり、3位から6位によるJ1昇格プレーオフ(PO)進出を決めた。前半30分に町田が同点弾を放ち、終了間際の47分に近藤が頭で勝ち越し点を奪った。

 東京Vも徳島を2-1で下して同70で5位となり、POへ進出した。讃岐に快勝した名古屋が3位となり、岡山と引き分けた福岡は4位。

 湘南、長崎に続く来季J1昇格の残り一つを争うPO準決勝は26日に名古屋-千葉、福岡-東京Vのカードで行われる。決勝は12月3日。

千 葉21-11横浜C
    1-0
▽得点者
【千】町田(6)、近藤(4)
【横】OG
▽観衆15994人

【評】千葉が逆転勝ち。開始1分にオウンゴールで先制を許したが、前半30分に町田が右サイド深部からシュートを放ち同点。後半ロスタイムにCKを近藤が頭で合わせて勝ち越した。横浜FCは後半のシュートを5本に封じられた。

◆自分たちを信じ執念実る

 超満員のフクアリに、地鳴りのような歓声がこだまする。一斉にベンチから飛び出した仲間が、歓喜の渦の中心へ加わっていく。千葉が“奇跡”を起こした。試合終了間際のロスタイムに勝ち越し、成し遂げたクラブ初の7連勝。3年ぶりとなるプレーオフへの切符をつかんだ。

 昨季はJ2生活が始まった2010年以降、最低となる11位に沈んだ。「闘う集団になる」。そう宣言したチームは1年が経過し、変わった。自動昇格こそ果たせなかったが、9月30日に47だった勝ち点を65まで伸ばし、最終節まで希望をつなげた。

 引き分け以下で即今季が終了、勝っても同時進行の他2会場次第。それでも、「ありったけの情熱をぶち込み、ハードワークを続けた結果」とエスナイデル監督。わずかに残された可能性、何よりも自分たちを信じた。

 同点で突入した後半ロスタイム。苦難を背負ってきた主将の近藤が、決めた。清武の右CKに高く跳ぶ。「みんなの力」と思いを込め、へディング弾を突き刺した。

 DFとして、身を投げ出して続けてきた主将。試合後は右ひざをテーピングで頑丈に固め、足を引きずりながら現れた。「失うものは何もない。またしっかり準備して、自分たちのサッカーをやるだけ」

 悲願までは残り2試合。普段は内に思いを秘める主将も、お立ち台では感情を爆発させた。「みんなでJ1行きましょう」。今季最も勢いをつけたジェフが、名古屋に乗り込む。

◆奇跡への扉開く 千葉・町田

 “奇跡”への扉は背番号10が開いた。千葉は前半30分に町田が同点弾。右サイド深くへ突入し「キーパーが若干前に出ているのが見えたので(シュートで)いいやと」。直感で右足を振り抜き、角度のない場所からゴールを射抜いた。

 開始34秒で失点し「最近はない展開。焦りはあった」と振り返るが、監督から常に掛けられた「お前がすべてやれ」という言葉を思い出した。「奇跡が起きびっくりしたが、迷わずやってやろうという気持ちになれた」。胸を張り汗を拭った。

◆ピッチサイド

 千葉・エスナイデル監督「感動的な試合だった。僕がやりたいことと、彼ら(選手)のやりたいことが合致している。プレーオフは希望を持ってやっていきたい」

 同・清武(CKを蹴り決勝点を演出し)「ニアに(長身の)イバ選手がいたので、PKスポット辺りを目がけた。セットプレーは自分の強み。うまく出せてよかった」