【うずしお高校浄瑠璃部】(178) ドリアン助川・作 茂苅恵・画

 ◆第五章 鮎屋の滝(十六)

 柵に止まったカモメが鳴く。圭介はその声を聞きながら、お鶴の言葉を読む。

「恨むなんてとんでもない。ただ、小さい時に別れてしまったので、親の顔がわか ・・・

【残り 783文字、写真 1 枚】



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