「ガ」大量発生で再び注意報 ネギに食害をもたらす一種 千葉県、年2回は30年ぶり

千葉県庁
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 千葉県農林総合研究センターは、ネギに食害をもたらすガの一種「シロイチモジヨトウ」の大量発生を受け、生産者に防除対策の徹底を呼びかける「注意報」を出した。注意報は8月以来で、1年間で2回目の発出は30年ぶり。今後も例年より気温が高くなる見込みで、成虫の発生ピーク(9月下旬~10月上旬)後の被害拡大が懸念されており、幼虫除去や適切な薬剤散布などを改めて求めている。

 同センターによると、8月にトラップを用いた捕獲調査をしたところ、1日あたりの平均捕獲数が例年の3倍以上、直近9年間で最多だった。注意報を発出したのは12道府県で、うち千葉など5県は2回出した。

 シロイチモジヨトウの幼虫はネギの内側に入り込んで葉を食べ、生育を阻害する。繁殖能力や農薬への耐性から温暖化が進む中、各地で警戒が強まっている。

(池田和弘)


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