最低賃金、全国平均1121円に 66円増、地域差203円

厚生労働省

 厚生労働省が5日発表した最低賃金(時給)の2025年度改定額によると、時給の全国平均は、現在の1055円から66円増えて過去最高の1121円となった。引き上げ額は過去最大。引き上げ率は6・3%だった。時給のトップは東京の1226円、高知、宮崎、沖縄3県の1023円が最も低い。地域で最大203円の差がある。10月から順次適用される。準備期間が必要として福島など6県は来年からとなる。

 人材流出への懸念や長引く物価高のほか、政府による引き上げ要請も大幅アップの要因となった。働く人の生活改善につながる一方、体力の弱い中小企業の経営を圧迫する。政府や自治体の支援策が今後の焦点となる。


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