人により違う見えにくさ 県立千葉盲学校(2) 高等部3年 鈴木美穂

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 「見えないんだ。失明したの?」

 自分が弱視であることを説明したのにそう言われ、私は深く傷つきました。多くの人は、視覚障害者はみな全盲だと思っているようです。2010年の『障害者白書』によると、日本の視覚障害者の数は約31万人。このうち全盲は約9万人なのです。

 弱視の見えにくさは一人一人違います。視野が鉛筆の芯ほどしかない人。片目の視力を失いながらも矯正視力で眼鏡やルーペ等を使用すれば、視力が0・3になる人。昼間は普通に過ごすことができても、暗い所を歩くのは苦手な夜盲症の人もいます。

 私は眼鏡をかければ矯正視力が0・3に上がります。普段は眼鏡をかけて生活しています。細かい字を見るときには別の眼鏡をかけたり、遠くの風景や看板などを見るときは単眼鏡を使用します。自分の力で見ることができるように、補助具を使って工夫しています。

 私は、弱視の人にも住みやすい社会になってほしいのです。そのためには、弱視に対する理解が進むことが大切です。私自身も、自分の思いを言葉で伝える努力を続けていきたいと考えています。