1万キロ超飛行で急襲か 「空の霊」B2爆撃機

B2による攻撃のイメージ

 米軍は22日、イラン中部フォルドゥ、ナタンズ、イスファハンの核施設を次々と攻撃した。B2ステルス戦略爆撃機を投入。米本土の基地から1万キロ以上離れた標的まで、各国の防空網をかいくぐり急襲し、一度も着陸せず約37時間に及ぶ作戦を遂行したとみられる。トランプ大統領は「見事な軍事的成功」を収めたと誇った。

 B2はレーダーに映りにくいステルス性を備え「スピリット(霊)」の愛称で呼ばれる。ステルスは英語で「隠密」を意味する。今回の攻撃に使われた約13トンの特殊貫通弾(バンカーバスター)を唯一運搬できることからも注目されていた。

 米軍が運用するB2は約20機で、中西部ミズーリ州のホワイトマン空軍基地に配備している。ニューヨーク・タイムズ紙は米政府関係者の話として、B2は同州を離陸して、22日にフォルドゥやナタンズの核施設を攻撃したと報じた。約37時間飛び続けたという。

 ミズーリ州からイランまで到達したとすれば、空中で給油を受けたことは確実。どのような経路でイランに到達したのかなど詳細は分かっていない。


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