よさこい鳴子を防犯笛に 祭り中止も雇用・技術維持

高知県香美市の「やまもも工房」が開発した鳴子形の笛

 高知県の夏の風物詩、よさこい祭りで踊り子が手にする「鳴子」を製作する「やまもも工房」(高知県香美市)が防犯や防災に使える鳴子形の笛を開発し、販売している。新型コロナウイルス禍で祭りは2020年、21年と2年連続で中止となり、鳴子の注文は激減。廃業の危機に直面する中、職人の雇用と製作技術を維持するため新商品の開発に取り組んだ。

 同工房は県内の数少ない鳴子製造元の一つで、手作業で作る鳴子は3本のばちがそろってきれいな音を出す。新商品の笛は持ち手部分が笛の役割を担い、片面に本物と同様に3本のばちが付いている。工房のホームページなどから購入できる。


  • Xでポストする
  • LINEで送る