「オシリカジリムシ」と命名 新種の甲殻類に鹿児島大

新種の小型甲殻類「オシリカジリムシ」(鹿児島大大学院の上野大輔准教授提供)

 鹿児島大は27日までに、新種の小型甲殻類を発見し、共生する泥ハゼの尻びれをかじっているように見えたことから、和名を「オシリカジリムシ」と命名したと発表した。NHKの歌番組の人気キャラクター「おしりかじり虫」にちなんでおり、NHKやキャラクターの作者らの了承を得た。

 オシリカジリムシは、種より上位の分類階級の科や属にも既存の分類に該当するものがない珍しい生物で、英国際誌電子版に掲載された。

 新種と確認した同大大学院の上野大輔准教授(動物分類学)によると、体長は約1・3ミリで、鹿児島県出水市の干潟の泥中に潜っていたハゼの仲間の尻びれに付着していた。


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