商業捕鯨母船、下関に入港 3年目、440トン荷揚げへ

下関港で捕鯨母船「日新丸」から荷揚げされる、イワシクジラの生肉が入ったコンテナ=14日午前、山口県下関市

 共同船舶(東京)の捕鯨母船「日新丸」は14日、今年の操業を終え、山口県の下関港に入港した。商業捕鯨は3年目で、6月から今月8日にかけ、北海道の東側や三陸の沖合でニタリクジラ187頭、イワシクジラ25頭を計画通り捕獲した。下関では10月以降に捕った計約440トンを荷揚げする。

 日新丸は午前8時ごろに着岸し、この日はイワシクジラの生肉約1・4トンを荷揚げした。沖合で捕獲した大型のクジラは通常、船上ですぐに冷凍するが、今年は一部を生のまま運んだ。

 生肉は16日に下関漁港地方卸売市場で競りにかけられる。下関では初の試み。同社は冷凍にはない質の高さをアピールした。


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