原爆部品運搬の米艦、深海で発見 1945年フィリピン沖で沈没 

米カリフォルニア州の海軍造船所で修理を終えた巡洋艦インディアナポリス=1945年7月12日撮影(米海軍提供・ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】第2次大戦末期の1945年7月30日、フィリピン沖で旧日本軍の攻撃を受け沈没した米巡洋艦インディアナポリスの船体が、深さ約5500メートルの海底で見つかった。米海軍が19日発表した。同艦は沈没直前、原爆の部品を運搬する極秘任務に従事。この部品を使った原爆は広島に投下された。

 発見したのは米マイクロソフトの共同創業者で資産家のポール・アレン氏の調査チーム。従来考えられていた海域よりも西方に沈没した可能性が高いという情報に基づき、最新機器を使って捜索した。

 米海軍は「現場の深さを考えれば重大な発見だ」と指摘した。


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