車振り落とし死亡に無罪 正当防衛認定、東京地裁立川支部 

 交通トラブルで2014年、自分の車にしがみついてきた男性=当時(23)=を、車を発進させて振り落とし死亡させたとして、傷害致死罪に問われた男性被告(46)の裁判員裁判で、東京地裁立川支部は16日、正当防衛が成立するとして無罪を言い渡した。

 判決で菊池則明裁判長は、被告の男性が車を発進させたのは暴行の故意があったと認定。一方、逆上して「ぶっ殺すぞ」と怒鳴りながら近づいてきた男性から自身と助手席にいた娘を守るための行為で、積極的に危害を加える意図はなかったと指摘し「防衛行為の正当性を欠くとは言えない」と述べた。


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