能楽ワキ方の宝生閑さんが死去 人間国宝、81歳 

死去した宝生閑さん

 能楽ワキ方宝生流十二世宗家で人間国宝、文化功労者の宝生閑(ほうしょう・かん)さんが1日午前6時、食道がんのため東京都の自宅で死去した。81歳。東京都出身。告別式は10日午前11時から東京都渋谷区西原2の42の1、代々幡斎場で。喪主は長男で能楽ワキ方宝生流の欣哉(きんや)氏。

 祖父の宝生新さん、父の宝生弥一さんに師事し、1941年に初舞台を踏んだ。ワキ方として優れた技芸を持ち、新作能やギリシャ劇に取り組むなど幅広く活躍。後継者の養成にも尽力した。94年に人間国宝に認定。96年に紫綬褒章、2002年に日本芸術院会員、14年に文化功労者に選ばれた。


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