2020夏季千葉県高等学校野球大会 あの瞬間を捉えた写真も多数

銚子商・宮内「何としても勝ちたかった」 エース奮闘、4番援護 2020千葉高校野球<第8日>

成田―銚子商 最後の打者から三振を奪い雄たけびを上げる銚子商・宮内陸=成田大谷津
成田―銚子商 最後の打者から三振を奪い雄たけびを上げる銚子商・宮内陸=成田大谷津

 マウンドの宮内陸は雄たけびが止まらない。銚子商が同地区の宿敵を撃破し、地区決勝へ名乗りを上げた。長年繰り返してきた伝統校同士の一戦。155球で完投のエースは「成田には何としても勝ちたかった」。心地よい疲労感を味わいながら、大粒の汗を拭った。

 昨秋は0―2で完敗。全員3年生がベンチ入りする銚子商の方が、気迫で上回った。エースは前戦93球を投じていたが、140キロ前後の速球にカットボールを織り交ぜ10奪三振。追い付かれても、猛暑で足がつりだしても懸命に腕を振った。「みんなの思いに応えたかった。ここで抑えなきゃ銚子商業のエースじゃないと思った」

 六、八回と満塁で成田の強打者、古谷将也を迎えたが、中飛、空振り三振にそれぞれ仕留め絶叫。苦しみながらも立ち続ける右腕の姿に、4番の常世田翔太は「絶対に助けたかった」。八回裏の快音後に右腕を掲げ、打った瞬間に柵を越えると分かった。匝瑳シニアでも仲間だった親友が、貴重な追加点を豪快2ランでもたらした。

 「みんな地元で甲子園を目指し集まったメンバー。自分たちが千葉で一番と証明したい」と常世田。涙を重ねてきた名門の勢いは、最高潮だ。


  • LINEで送る