2020夏季千葉県高等学校野球大会 あの瞬間を捉えた写真も多数
新型コロナウイルス情報

【甲子園中止】聖地立ちたかった 最後の夏 途絶えた夢 悔しさにじむ3年生

第101回全国高校野球選手権千葉大会で優勝した習志野ナイン=昨年7月25日、千葉市美浜区
第101回全国高校野球選手権千葉大会で優勝した習志野ナイン=昨年7月25日、千葉市美浜区

 新型コロナウイルスの感染拡大により、20日に中止が決まった第102回全国高校野球選手権大会(甲子園)。聖地を目指し、白球を追い続けてきた県内の3年生部員は「憧れの甲子園に球児として立ちたかった」「最後の夏に懸ける思いは人一倍だった」と悔しさをにじませた。
 
 成田市にある成田高3年の古谷将也捕手(18)は、強肩強打でプロ注目の選手。香取リトルシニア(香取市)出身で、中学2年の時からプロを目指してプレーしてきた。高校では野球人生で初めての主将を任され、甲子園出場に向けチームのことを最優先にして仲間を引っ張ってきた。
 
 冬が終わり、練習試合が始まるころにコロナの感染が広がり始めた。休校が長期化し、思うように練習ができない中でも「落ち込んでいても仕方がない」と筋トレや走り込みといった自主練習に励んできた。兄が練習に付き合ってくれたこともあった。
 
 「残念だが、仕方がない」と、夏の大会中止決定に理解を示しながらも「甲子園は憧れ。球児としてあの土を踏みたかった」。支えてくれた監督や部長、チームメート、家族に「プレーで恩返しして、最後の夏に集大成を見せたかった」と残念がった。
 
 後輩たちには「来年、絶対に千葉のナンバー1を取ってほしい」とエールを送り、自身の今後については「周りの人にも相談して、プロに行きたいという気持ちを新たにした」と話した。
 
 千葉黎明高(八街市)3年の佐久間康祐主将(17)も「春季大会が中止となり、3年生はみんな最後の夏に懸ける思いは人一倍だった」と語った。
 
 春の選抜大会に続き、夏の大会も取りやめになるかもしれない。不安を抱きながらも「また、みんなでグラウンドに立つ」と信じてきた。チーム練習がほとんど行えなくなった新学期以降、自宅で兄弟と一緒にトス打撃やチームトレーナーが考えたトレーニングなどの自主練習に汗を流してきた。
 
 インターハイの中止も決定しており「『野球以外の部活の仲間の分も』との思いもあったが、野球だけ開催というわけにもいかなかったんだと思う」。甲子園出場という目標がなくなり、悔しさは残るが「切り替えてやるしかない。大学に進学して野球を続けたい」と必死に前を向いた。


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