新型コロナウイルス情報

夏季千葉県総体、中止へ 千葉県高校体育連盟

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、千葉県高校体育連盟(県高体連)は17日、理事会を開催し、6月末まで予定していた千葉県高校総体(県総体)を中止することを決めた。夏の千葉県総体中止は1948年度の第1回以来初。今夏に東北から九州の21府県で予定している全国高校総体(インターハイ)が開催される場合は、昨秋の千葉県高校新人大会の結果などに基づき出場選手とチームを決める。

 夏の県総体は今年、各競技で6月末までに開催される予定だった。多くの競技でインターハイの予選として行われ、県総体を最後に引退する3年生が多い。

 県高体連は中止理由に、全国に緊急事態宣言が出るなど新型コロナウイルスを巡る状況が悪化する中で「より一層の感染拡大防止への対応が求められているため」とした。また、千葉県立高校が5月6日まで臨時休校する中で部活動を行えず、「大会ができるまでには相当の練習が必要」と短い準備期間で大会を迎えることで故障が出るなどの可能性を踏まえ、生徒の健康面に配慮したことを挙げた。私立高校についても同様とした。

 すでに5、6月に開催予定だった関東高校大会と同大会千葉県予選は中止が決まっている。インターハイは全国高校体育連盟が近日中に開催の可否を協議する。全国高校定時制通信制大会は中止が決まった。

◆集大成の舞台なくなる

 ほとんどの3年生にとって県総体が高校最後の舞台となる。県総体を終え引退する生徒が大半を占め、競技を真剣に取り組める人生最後の機会にもなりえる。高校生活の中で部活に青春を注いできた生徒は多いはず。その努力を発揮できる集大成の場が事実上消えた。

 「命を優先」と考えればやむを得ない状況。運営側も苦渋の決断だっただろう。しかし3年生は何を思うだろうか。この日のためにつらい経験も乗り越え、時には我慢や犠牲も伴いながら最後の場を迎えるはずだった。休校や春の大会中止も続く中、最後の夏を信じ、できる努力を地道に重ねた生徒もいるだろう。

 取材で携わる身として、毎年子どもたちの笑顔や涙、時には“奇跡”のシーンを目撃してきた。先輩から託された思いを胸に。悔しさをぶつけるために。支えてもらった人への恩返しのために。個々の思いがプレーや表情に現れていた。

 苦楽を共にしてきた仲間や、恩師らと戦える最後の舞台でもある。インターハイ切符をつかめなくても、勝ち負けや成績以上に、3年生にとっては大きな意味を持つ大会だった。

 千葉県内はほぼ全ての高校で休業が続く。仲間と再び顔を合わせることなく、引退を余儀なくされる生徒もいるはずだ。我々の想像をはるかに超えるものが、高校の部活動を取り巻いている。


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