全域で2センチ以上沈下 市川・塩浜は過去最大30センチ 震災後の県内地盤調査

 東日本大震災後に県が実施した昨年の地盤沈下状況調査で、県内ほぼ全ての調査地点が2センチ以上沈下していたことが24日、分かった。全地点の沈下は過去に例がなく、県は「震災の影響が大きかった」と分析している。特に、埋め立て地の市川市塩浜では液状化現象により、過去最大となる30・89センチの沈下を確認。前年の最大値だった習志野市藤崎の2・16センチを大幅に上回り、液状化対策が急務となっている現状があらためて浮き彫りになった。

 県は、地下水などのくみ上げによる地殻変動を把握するため1960年から毎年、地盤沈下調査を実施している。今回は2011年11月から12年3月にかけ、県土全体の6割に当たる3205平方キロで、経年変化が比較できる1122点を調査したところ、震災による地殻変動で県内全体が沈下した状況が顕著に表れた。

 調査結果によると、2センチ以上沈下した地点は、前年の1地点から1117地点に激増。2センチ未満はわずか5地点だった。面積でみると、前年は0平方キロだった2センチ以上の沈下は、ほぼ全域に当たる3204平方キロに拡大した。

 県内全体の沈下状況は、震災の震源地に近い県北東部ほど大きい傾向にあり、県水質保全課は「地下水などのくみ上げによる人為的な要因ではなく、地震による自然的要因が大きい」と分析している。


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