北総鉄道、値下げ検討へ 県議会で熊谷知事明かす 高運賃解消へ「働きかける」と答弁【県議会ちば】

高額な運賃で知られる北総線=印西市の千葉ニュータウン中央駅
高額な運賃で知られる北総線=印西市の千葉ニュータウン中央駅
自民党の代表質問に答える熊谷知事=23日、千葉県議会本会議場
自民党の代表質問に答える熊谷知事=23日、千葉県議会本会議場

 6月定例県議会は23日、代表質問が始まり、熊谷俊人知事は北総鉄道の高運賃問題について「室谷正裕社長に高運賃問題を検討するよう要請したところ『値下げの可能性の検討に着手したい』との話があった」と明かした。熊谷知事は「他社の運賃体系に近付くよう県として会社に働き掛ける」と述べ、高運賃解消に期待感を示した。

 4月に就任した熊谷知事にとって、県議会で代表質問に応じるのは初めて。知事選で対立した自民党は政調会長の伊藤昌弘議員が登壇し、支持した立民・千葉民主の会は鈴木陽介議員が質問に立った。

 伊藤議員が北総線高運賃問題への取り組み方針を質すと、熊谷知事は「会社の経営状況は昨年度まで20期連続黒字を計上し、累積損失も着実に減少している」と状況を説明。18日に会談した室谷社長から「早ければ2022年度に累積損失を解消できる見込みで、運賃値下げの可能性の検討に着手する」と前向きな発言があったと明かした。

 北総鉄道によると、20年度決算はコロナ禍により営業収益や経常利益は前年度から大幅に減少したものの、当期純利益は前年度から半減しつつも12億6100万円を確保。累積損失にあたる「翌期繰越損失」は31億5200万円まで圧縮でき、22年度の解消見通しとなったと説明した。

 伊藤議員は値下げ幅や時期を再質問し、熊谷知事は「具体的な内容はなかったが、値下げが確実に実施されるよう求めていく。経営の持続性を確保できる範囲で他社の運賃体系に近付くよう働き掛ける」と答弁。高運賃による沿線住民への負担軽減に努める姿勢を示した。


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