市川市長の不信任案を否決 シャワー室設置巡り、撤去再要求も 村越氏「全力で市政運営」

議場で採決を見守る村越市長=11日、市川市
議場で採決を見守る村越市長=11日、市川市

 市川市役所の市長室にガラス張りのシャワー室が設置されていた問題を巡り、11日開会した同市議会に、村越祐民市長への不信任決議案が提出された。市によると、同市で市長への不信任決議案が出されたのは初めて。採決の結果、保守系市議らが反対に回り、賛成少数で否決された。保守系の一部市議は同日、シャワー室の早期撤去とその実行日の回答を求める決議案を提出した。

 同問題で、市議会は3月に撤去などを求める決議を可決。しかし、村越市長は今月1日、撤去はせずに災害時に自身と女性職員が活用すると表明した。

 不信任決議案は、議会の撤去要求に応じなかったとして、無所属の会と日本共産党の2会派10人が提出。代表して無所属の会の越川雅史市議が「議会の議決を無視し、市民の声に耳を傾けない態度は住民自治をないがしろにするもので、議会制民主主義をも否定する暴挙」と提案理由を説明し「今すぐ辞任していただきたい」と迫った。

 討論では、2人の市議が賛成の立場から発言。うち1人は過去に公用車として導入した高級電気自動車や新庁舎の階段追加設置に触れた上で「税金の無駄遣いをいさめてきたが、反省の兆しが見えない。辞めてもらうのが最良の策」と主張。もう1人は「議会の決議を重く受け止めシャワー室も即刻撤去するべき。市民の声が市長に聞こえていない」と述べた。反対の立場からの討論はなく、採決の結果、賛成13、反対24で否決された。

 反対した市議の1人は議会後の取材に「決議案の中には、ワクチン接種に関し全く進んでいないかのような表記もあり賛成しかねる」と言及。シャワー室設置に関しては市長と協議を進めている段階だとして、これまでの市政運営についても「議会に説明不足なこともあるが、不信任までは考えていない」と述べた。

 同問題では、保守系会派・創生市川の市議らがシャワー室の撤去と設置などに関わる費用を市長報酬から減額するよう求める決議案を改めて提出。さらに、撤去日などを回答するよう市長に求めた。同決議案は後日採決される予定。

 村越市長は「不信任決議案は喫緊の課題である新型コロナワクチンの接種について、私があたかも何もしていないかのように批判し、辞任を要求していた。しかし、現在65歳以上の約10万5千人に対して9万5千件超の予約を受け付けている。今後、接種能力の拡充などにより接種はさらに進むと認識している。コロナ禍の今、市の業務を停滞させる訳にはいかないので、市民のことを第一に考え、これまで以上に全力で市政運営に努めていく」とのコメントを出した。


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