ちばの選挙

「コロナ対策最優先」強調 初のオンライン討論会に立候補予定者のうち3氏参加 【’21知事選】

知事選の立候補予定者が出席して初めて行われた「オンライン公開討論会」。PC画面で配信内容をチェックする主催団体メンバー=12日夜、船橋市内の池沢美千世市議事務所
知事選の立候補予定者が出席して初めて行われた「オンライン公開討論会」。PC画面で配信内容をチェックする主催団体メンバー=12日夜、船橋市内の池沢美千世市議事務所

 3月4日告示、21日に投開票される千葉県知事選の立候補予定者が顔をそろえる初めての「公開討論会」が12日夜、ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」を使ってオンラインで行われ、参加予定だった5人のうち3人が出席し政策を訴えた。県政重大テーマの新型コロナウイルス対策に向けては「県民への経済的支援を充実させる」などといずれも最優先で取り組むと強調。また、“違い”を際立たせるためそれぞれが重視する政策をアピールした。

 主催したのは、無所属地方議員と市民で構成する「みどり千葉・市民自治の会」(代表、増田かおる・松戸市議)。同会によると約350人が視聴した。

 出席者は発言順に、共産党が推薦する党県西部地区常任委員の金光理恵氏(57)、立憲民主党県議団支持などを受ける千葉市長の熊谷俊人氏(42)、元県立高校長の皆川真一郎氏(66)の3人。

 参加予定だった自民党が推薦する県議の関政幸氏(41)、元船橋市議の門田正則氏(73)は事前に欠席と連絡。同会は欠席理由について関氏は「スケジュールの都合」、門田氏は「オンライン環境の不備」と説明した。締め切り後に立候補表明した医師の加藤健一郎氏(71)は対象外。

 出席した3人は、出馬動機を説明。続けて設定テーマ「新型コロナウイルス対策」「防災・減災・環境問題」「子ども・教育」への取り組み方針を述べた。

 金光氏は、新型コロナ対策へはPCR検査体制の拡充が不可欠と指摘。立候補予定者のうち現状で唯一の女性のため「女性の地位向上と、男女平等社会実現を目指す」と述べた。

 他の予定候補と政策の違いを際立たせるため反戦をアピールし「幕張メッセでの武器見本市開催は県が戦争に加担するということで、ストップをかける」と強調した。

 熊谷氏は、市長3期11年の経験を踏まえ、最優先で取り組む新型コロナ対策には「県と市町村が連携を強化して対応する必要がある」と指摘。新型コロナで早期対応が求められる際には「国の判断をただ待つのではなく、県独自の政策を国と連携し推進する」方針を示した。

 また「多様性を尊重した共生社会をつくる。必要な財源は徹底した行財政改革で確保する」と述べた。

 皆川氏は、県内の教育現場を支えた立場から「全国最低レベルにある千葉県の教育を立て直す」と意気込み、水産高校新設や工業高校復活を打ち出した。

 新型コロナ対策には「失職者全員を県が雇用し、就職支援する」とし、県札発行など独自策も示した。

 視聴者からは「政策実現のための財源確保は」「福祉政策への考えは」などの質問が寄せられ、各予定候補がそれぞれ答えた。

 主催した同会の増田代表は「想定よりも多くの視聴者があった。選挙権のない若い人にも関心を持ってもらえたらうれしい」と話した。同会は、YouTubeで公開討論会の録画版の公開を予定している。


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