海浜幕張のサッカー代表拠点 4月着工、詳細決まる 20年春使用開始 地域開放日用意

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(仮称)JFAナショナルフットボールセンターの完成予定俯瞰図。左上がプロ野球千葉ロッテの本拠地、ZOZOマリンスタジアム(JFA提供)
サッカー日本代表の拠点整備の許可書を森田知事(右)から受け取る田嶋会長=23日、千葉県庁

 日本サッカー協会(JFA)が県立幕張海浜公園(千葉市美浜区)に整備する日本代表の練習拠点「(仮称)JFAナショナルフットボールセンター」について、千葉県は23日、正式に設置を許可した。4月に着工し、使用開始は2020年3月の予定。県庁で森田健作知事から許可書を受け取ったJFAの田嶋幸三会長は、各年代の選手や指導者が集まる意義を強調し「日本サッカーを千葉・幕張から世界に発信したい」と意欲。見学場所や子ども向けの開放日の用意も明言した。

 同センターの整備は2015年に基本合意。設計・施工業者も決まり、この日はJFAから詳細な全体像が示された。

 公園海側の約12・4ヘクタールの敷地に、天然芝ピッチ(サッカーコート)2面と人工芝ピッチ2面(うち1面は県サッカー協会が整備)、フットサル用の屋内棟を用意。周囲から選手たちの練習を見学できるという。

 クラブハウス(鉄骨2階建て、延べ床面積約4200平方メートル)には、代表監督や指導者育成担当らの常駐室、選手用のトレーニングジム、医療的ケアを受けられるスペースを設ける。

 ビーチサッカーも含む男女各年代の代表による使用は年150~200日程度の見込み。地元の子どもたちや地域住民への臨時開放を行うほか、20年夏の東京五輪では各国代表チームにも利用してもらう考え。スポーツに汗を流す住民向けの温浴施設も併設、同時オープンの見通し。

 総工費は、今後固まる温浴施設を除き約40億円。完成後はJFAが県に年約3100万円の公園使用料を払う。使用許可は10年ごとに必要だが、県は恒久的に活用してもらう意向だ。

 田嶋会長は「駅や成田空港、羽田空港、都心にも近い都市型の立地条件で建てることができ、感謝する。代表チームの練習を見に来てほしい。育成のモデルとなるようなトレーニングも展開していく」と意欲。宿泊場所のホテルが周囲に豊富なことも利点だとした上で、将来的には宿泊棟も整備したい考えを示した。

 プロ野球千葉ロッテ本拠地のZOZOマリンスタジアムや、東京五輪・パラリンピックで計7競技を行う幕張メッセにも隣接。森田知事は「本県が掲げる『する』『見る』『支える』スポーツの振興に寄与し、複合的なにぎわいが創出できる」と改めて歓迎した。