ヤード規制、24年春施行 全国一多いとされる千葉県、条例成立 騒音・振動や油汚染など発生で 設置許可制、罰則も

※写真はイメージ
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 金属スクラップヤードを規制する千葉県条例案が県議会で可決され、来年4月に施行される。県内のヤードは全国最多とされ、騒音・振動や油汚染、火災などが発生するケースも確認されている。県条例はヤード設置を許可制とし、許可の基準を明記。現場責任者を置くことを義務付け、措置命令や罰則も盛り込んだ。同様の条例は都道府県では全国で初めてという。

 県によると、県内には昨年3月末時点で332カ所のヤードがあるとされ、全国でも突出している。地区別では千葉市若葉区が40カ所以上で最多。野田市、市原市、四街道市が続き、おおむね国道16号線沿いに設置されている。

 周辺環境の影響では、78カ所で騒音・振動、34カ所で油汚染、27カ所で火災が発生。73カ所で外壁より高く金属スクラップが積まれたことによる崩落の恐れが確認された。

 県条例は金属スクラップなど保管物の崩落や火災などを防ぎ、県民生活の安全確保や不安解消を図ることが目的。既存のヤードも含め全ての事業者はヤードの場所ごとに許可を取得することとし、許可申請に際しては周辺住民への説明会開催を義務付け ・・・

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