住民ら「自助」実践 身近な道具で応急手当 市川で9都県市防災訓練

陸自の“いかだ”で対岸から救援物資を積んだ車両を運搬する訓練=1日午後1時20分ごろ、市川市の江戸川河川敷緑地
陸自の“いかだ”で対岸から救援物資を積んだ車両を運搬する訓練=1日午後1時20分ごろ、市川市の江戸川河川敷緑地
ストッキングや傘、ネクタイなどの日用品を使って応急手当をする訓練参加者ら
ストッキングや傘、ネクタイなどの日用品を使って応急手当をする訓練参加者ら

 市川市の江戸川河川敷緑地を主会場に1日行われた9都県市合同防災訓練。住民たちが災害発生直後に自分たちの力で助け合う「自助」に重点が置かれ、がれきの中にいる人の救出や負傷者の応急手当の方法について、周辺住民らが災害救助のプロたちから手ほどきを受けた。震災以降初となる大規模訓練に参加者らは真剣な表情で臨んだ。

 がれきからの救出訓練は中学生を含む約60人の住民が参加。身近な道具を使って応急手当する場面では、ストッキングを使って頭部の傷を覆ったり、傘や雑誌をギブス代わりにして手足の骨折箇所を固定したりした。また、物干しざおと毛布を使った担架を作り、実際に負傷者を運んだ。

 江戸川に鉄鋼製のいかだを浮かべて対岸の都内から救援物資を輸送する訓練は、陸自第1施設団の架橋中隊の25人が参加。長さ36・5メートル、幅7・8メートルの門橋と呼ばれる大型いかだに救援物資を積んだ車を乗せ、幅約170メートルの川を横断した。

 倒壊家屋の中から生き埋めになった人を救出する訓練は、災害救助犬も出動。人のにおいをかぎつけると、屋根の上で吠えて救助隊員に生存者の居場所を知らせていた。救助隊員はチェーンソーで壁や屋根に穴を開け、負傷者を担架で運び出した。


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