2022年7月20日 05:00 | 無料公開

学校サーバーに不正アクセス(写真はイメージ)
南房総市教育委員会は19日、市立小中学校の学校業務全般の情報を管轄するサーバーが不正アクセスを受け、使用を停止したと発表した。ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)による攻撃と判明したが、具体的な情報流出の被害は不明。復旧の見通しは立っておらず、県警と相談して侵入経路などを調べている。
市教委によると、17日午前3時半ごろ、市の委託業者が監視ソフトで点検した際、サーバーと通信できないことに気付いた。市と業者で調査したところ、ランサムウエアによる攻撃を受けたことが分かった。
サーバーは教職員の人事に関することや教育活動の記録をはじめ業務全般で使用。児童生徒約2千人分の住所や氏名、成績、出席情報などの個人情報も含まれていた。
サーバー停止の影響により、中学校1校できょう20日に予定していた通知表の配布が間に合わなくなったという。三幣貞夫教育長は「多くの関係者の方々にご心配とご迷惑をかけていることを、深くおわび申し上げる。侵入経路等が判明したら、必要なシステムの見直しを進めていく」とした。
千葉日報だけの「社会」記事を見たい方