「ボーン」鈍い音と黒煙 救助難航、船内ガス充満 富津・土砂運搬船爆発

爆発のあった船を調べる県警捜査員や消防署員=17日午後2時5分ごろ、富津市新富(提供写真)
爆発のあった船を調べる県警捜査員や消防署員=17日午後2時5分ごろ、富津市新富(提供写真)

 「ガタガタ」という震動音と同時に「ボーン」という吹き出すような鈍い音。立ち上る黒煙は10メートルほどにわたって辺りを覆った。富津市新富の富津港で発生した土砂運搬船の爆発事故。一酸化炭素が充満する危険な船内から海上保安庁の特殊救難隊が3人の救出活動に当たったが、関係者の祈りは届かなかった。

 現場近くの活性炭工場の従業員によると、爆発音の後、黒煙に続き白煙が噴出。消防車や救急車、ドクターヘリなど緊急車両が駆け付け一帯は騒然となった。

 約2時間後、関係者が見守る中、船内から次々と運び出された3人。担架に乗せられ君津中央病院に向かったが、いずれも現場で医師によって死亡が確認されたという。

 同工場2階の事務所にいた従業員男性(27)は「音は聞こえなかったが、爆風が押し寄せ、事務所内の換気扇が逆流を起こした」と事故の衝撃の大きさを振り返った。


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