流山母姉殺害 求刑通り懲役30年 「短絡的で身勝手」 母は引きこもりの被告世話も… 千葉地裁

千葉地裁
千葉地裁

 千葉県流山市の自宅で母と姉を殺害したとされる事件で、殺人罪に問われた無職、本多新被告(40)の裁判員裁判の判決公判が28日、千葉地裁で開かれた。岡部豪裁判長は「短絡的で身勝手な犯行」として求刑通り懲役30年を言い渡した。

 岡部裁判長は判決で、犯行の約2カ月前の2020年10月に凶器の柳刃包丁(刃体約24・7センチ)を購入したことなどから計画性を認め「強固な殺意に基づく悪質な犯行」と指弾。長年の引きこもり生活を送っていた被告に対し、母親が身の回りの世話をしていた点などを踏まえ「被害者に特段の落ち度はない」とも述べた。

 弁護側は、被告に発達障害の疑いがあり犯行に影響したなどとして懲役20年を主張したが、岡部裁判長は「影響は間接的かつ若干」と退け、有期懲役刑の上限である懲役30年が相当とした。

 判決によると、姉の文さん=当時(42)=と母の育子さん=当時(72)=の「何もしない、優柔不断、勇気がない」という会話を耳にしたことから非難されたと思い込み、20年12月31日夜、自宅で、2人を柳刃包丁で複数回、突き刺し殺害した。


  • LINEで送る