成田山参道に香ばしい匂い 土用の丑の日、老舗ウナギ店盛況

熟練した手つきで川豊の職人が調理したかば焼き=28日、成田市
熟練した手つきで川豊の職人が調理したかば焼き=28日、成田市
土用の丑の日の28日、成田山参道では参拝客の食欲をそそるかば焼きの香ばしい煙が広がった。老舗「川豊」では、客が静かにうな重を頬張りながら顔をほころばせた=成田市
土用の丑の日の28日、成田山参道では参拝客の食欲をそそるかば焼きの香ばしい煙が広がった。老舗「川豊」では、客が静かにうな重を頬張りながら顔をほころばせた=成田市

 土用の丑(うし)の日の28日、ウナギ料理店が並ぶ成田市の成田山参道には、かば焼きの香ばしい匂いが立ちこめた。老舗の「川豊」では午前10時の開店とともにほとんどの席が埋まり、客は静かにうな重を頬張りながら顔をほころばせた。

 川豊では土用の丑の日には通常の3倍近くの客が訪れるといい、職人が総出で調理場に立った。職人たちは店先でさばいたウナギを甘くさっぱりとした伝統のたれを絡めて焼き上げていた。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり需要の高まりで持ち帰りの販売数が2倍になった。1月に予約システムを導入したことが影響し、東京五輪期間中の今はさらに注文が伸びている。

 千葉市中央区から夫と訪れた石切山京子さん(57)は「身も皮も柔らかく、ほくほくしておいしい。遠出ができないコロナ禍の中のつかの間の楽しみになった」と喜んだ。

 川豊の伊藤小澄社長(50)は「今年もコロナ禍で夏を迎えて、お客様に感染対策の協力を得ながらの営業で心苦しい。ウナギは栄養素が豊富なので、食べて免疫力を高めてコロナと暑い夏を乗り越えてほしい」と話した。


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