デルタ株患者3割超 6月下旬に急増、市中拡大か 国際医療福祉大成田病院調査

 国際医療福祉大学が同大成田病院(成田市)で6月から実施している新型コロナウイルス陽性となった検体のスクリーニング検査で、インド由来のデルタ株の割合が6月上旬の5・6%から下旬には31・8%と急激に増えていることが分かった。直近の検査でも現在集計できている7月5、6日の2日間で4割以上がデルタ株で、同大は同市などでも市中感染が広がっている可能性があると分析している。

 同大によると、成田病院の発熱外来を訪れるなどしてPCR検査を受けた患者のデータを収集した。成田市など北総地域の市民が多く、全国的にデルタ株が広がる中、同地域での感染状況を確認するためにスクリーニング検査を実施している。同市は7月2日から新型コロナの「まん延防止等重点措置」の適用地域になっている。

 スクリーニング検査では、PCR検査で新型コロナ陽性と判明した人のうち何人がデルタ株に感染しているかを約1週間ごとに調べた。6月1~6日は18人中1人と5・6%だったが、週を重ねるごとに上昇。▽7~13日が11人中1人(9・1%)▽14~20日が30人中5人(16・7%)▽21~27日が22人中7人(31・8%)▽28日~7月4日が31人中8人(25・8%)-との結果だった。

 現在集計ができている7月第2週の5、6日の2日間では9人中4人と44・4%となっている。6月1日~7月6日までの陽性者計121人のうち26人(21・5%)がデルタ株だった。同大はこのままのペースだと今月中に50%を超えるとみている。

 デルタ株のウイルスは感染力が強く、従来型からの置き換わりが急速に進む恐れがあるとして、同大の担当者は「会食や不要不急の外出の自粛など基本の感染対策の徹底がいま一度求められている」と呼び掛けている。


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