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安易な飼育やめて 捨てハムスター保護したビーチテニス選手・柴山さん コロナ影響?続発懸念

コロ吉を手に、動物を大切にする社会の実現を願う柴山葵さん=千葉市稲毛区
コロ吉を手に、動物を大切にする社会の実現を願う柴山葵さん=千葉市稲毛区
柴山さんがランニング中に見つけたケージ。「ハムスターご自由に♡」という書き置きがあった(提供写真)
柴山さんがランニング中に見つけたケージ。「ハムスターご自由に♡」という書き置きがあった(提供写真)

 〈捨てハムスターを拾いました〉。先日、千葉日報社にこんなメールが寄せられた。差出人はビーチテニスの選手として国内外で活躍する柴山葵さん(28)=千葉市稲毛区。新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が増える中、動物を安易な気持ちで飼い始めながらも手に負えずに捨ててしまったケースが頭をよぎり、危機感を抱いたという。取材に応じた柴山さんは無責任な行為に憤りを募らせ、「動物を捨てるようなことがない世の中になれば」と思いを語った。

 柴山さんが捨てられたハムスターに遭遇したのは、新型コロナに関する緊急事態宣言が発令されていた5月上旬。当時はビーチテニスの練習がストップしており、トレーニングの一環として同市中央区の千葉公園近くの路上をランニングしていた際の出来事だった。

 ハムスターは『ハムスターご自由に♡』という書き置き付きでケージに入れられており、柴山さんは驚きや怒り、悲しみの感情で胸がいっぱいに。国内外に遠征する機会が多く、ペットは飼えない立場だが、「見捨てられない」とケージを手に帰宅。「これも何かの縁。私が育てよう」と引き取る決意を固めた。

 コロナ禍の中で出会い、当初は自然に「ハム吉」と呼んでいたことを踏まえ、名前は「コロ吉」とした。ケージの倍以上の大きさの水槽を調達し、新たな生活拠点に遊具や砂場などを整備。コロ吉にとって伸び伸びと暮らせる環境をつくった。

 コロ吉が懐く度に愛情も深まり、今では仕事の休憩中にわざわざ自宅に戻るほど。ビーチテニスの普及のために開設した動画投稿サイト「ユーチューブ」のチャンネルは、コロ吉関連の動画一色になるなど「“コロ吉ファースト”の生活になった」という。

 元々動物好きで、過去に何度も捨て犬や捨て猫を保護したという柴山さん。以前の飼い主がどのような経緯でハムスターを手放したかは不明だが、外出自粛の影響でペットを飼い始めたものの、飼育が困難になり捨ててしまう実態があるとも耳にしており、「新型コロナは動物にまで影響を及ぼすのか」と感じている。

 柴山さんは「動物にも命があるのに、人間の勝手でこんなことがあっていい訳がない」と強調。すくすくと育つコロ吉を見守りながら「動物を捨てるようなことがない世の中になれば」と願っている。


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