土砂崩れで避難所閉鎖 千葉市緑区、危険区域外の公民館 10月豪雨

椎名公民館と子どもルーム(右)裏の崖で土砂崩れが発生した=20日午後、千葉市緑区富岡町
椎名公民館と子どもルーム(右)裏の崖で土砂崩れが発生した=20日午後、千葉市緑区富岡町

 10月25日の豪雨で、避難所になっていた千葉市緑区富岡町にある椎名公民館裏の崖で土砂崩れが起き、現在も利用を中止していることが20日、市教委への取材で分かった。同館の隣には子どもルーム(放課後児童クラブ)もあり、近くの市立椎名小学校を間借りして運営する状態が続いている。けが人はいなかった。

 市教委生涯学習振興課などによると、市は10月25日午前10時55分ごろ、土砂災害警戒情報の発表に伴い公民館に避難所を開設。26日午前9時ごろ、建物裏の高さ約10メートルの崖が幅2~3メートルにわたって崩落しているのを職員が見つけた。建物に被害はなかった。公民館には25日夜から26日朝にかけて70代と40代ぐらいの女性の親子が避難していた。現場は土砂災害の警戒区域や危険箇所に指定されていなかった。

 市は避難所を閉鎖し、公民館と子どもルームの利用を中止。子どもルームは37人の利用者がおり、29日から椎名小の図工室で運営を再開した。公民館の昨年度の利用者は約1万1千人、登録クラブは32団体(会員140人)で、近くの公民館を利用してもらっている。同館職員は「長い休館は残念で心苦しい」とつぶやいた。

 現場では今月8日から建設業者が応急復旧に着手。作業は今月末に完了する予定で、公民館は安全確認が取れれば利用を再開する方針。ただ、土砂崩れは子どもルームに近い崖で発生しており、市健全育成課は「現状ではあの場所での再開は難しい。しばらくは学校内での運営を考えていきたい」としている。

 市教委は20日、公民館の利用中止を教育委員会会議で説明。委員からは「避難所となる施設の安全性を確認して」「危険区域ではない場所でも起こり得ることが証明された。ハザードマップを見直して」との意見が出た。

 市防災対策課は「避難所の開設場所として適しているか検討する」と説明した。


  • LINEで送る