被災地に記録的大雨 匝瑳、中学校で土砂崩れ 台風19号1週間

斜面が2度にわたり崩れ落ち、裏庭をふさいだ=19日午後1時半ごろ、匝瑳市立八日市場第二中学校
斜面が2度にわたり崩れ落ち、裏庭をふさいだ=19日午後1時半ごろ、匝瑳市立八日市場第二中学校
廊下では職員が泥のかき出しや洗浄作業に追われていた
廊下では職員が泥のかき出しや洗浄作業に追われていた

 千葉県など東日本に大きな被害をもたらした台風19号の上陸から19日で1週間となった。県東部では同日朝、記録的短時間大雨を観測、被災地に追い打ちをかけた。県は館山や勝浦、鴨川、南房総、匝瑳、大多喜の5市1町に土砂災害の警戒を促した。19号で武道場の屋根が被害を受けた匝瑳市内の中学校では、校舎裏の崖が約10メートルにわたり崩落した。

 19日朝、横芝光町付近で1時間に約110ミリ、山武市や匝瑳市の付近で約100ミリの雨量を観測し、気象庁は記録的短時間大雨情報を発表した。館山、鴨川、南房総の3市は計約4万9千人の住民を対象に避難勧告を出した。

 匝瑳市立八日市場第二中学校の校舎裏では土砂崩れが発生。3階程度の高さがある斜面の一部が崩れた。けが人はなかったが、勢いを増した土砂が1階のガラスを突き破り、廊下や室内まで流入した。

 目撃した田中竜太教頭によると、土砂崩れが起きたのは午前7時50分ごろ。台風19号で損傷した武道場の雨漏り対策を終え外に出た瞬間、数十メートル先で斜面が約10メートルにわたり一気に崩れ落ちたという。

 「表面の雑草や栗の木も一緒に平行移動するようにどっと流れた」と猛威を振り返る田中教頭。土砂は裏庭に面したガラス戸5枚を突き破り、校長室や保健室など五つの部屋の中にまで達した。

 知らせを受け集まった教職員やPTA関係者、市職員ら20~30人は午前中から復旧に着手。裏庭では重機で土砂を寄せる作業を行い、校舎内ではじゅうたんを剥がし高圧洗浄機などで泥をかき出した。

 同校は、この日予定していた二つの部活動を中止。20日も同様の対応をするほか、現場近くに生徒が立ち入れないよう柵などを立てる。週明けの授業には影響はないという。

 現場に駆け付けた同市の二村好美教育長は「範囲が広く工事の規模も大きくなりそう。県と相談し、できるだけ早く手をうちたい」と話した。


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