共に汗、仲間へ1勝託す 大網の女子部員・山崎さん 第101回全国高校野球選手権千葉大会

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記録員として最後の大会に臨む大網の山崎さん(左)と幼なじみの小野主将
記録員として最後の大会に臨む大網の山崎さん(左)と幼なじみの小野主将

 行進するチームメートを、スタンドから真っすぐに見つめる1人の女子部員がいた。泉との連合チームを組む大網の3年、山崎南琉さん(18)。女子生徒は規定で出場できず、記録員として最後の夏を迎える。

 3歳年上の兄の影響で、小学3年から野球を始めた。高校入学時に硬式野球部の練習を見学し、ひたむきな部員の姿に胸を打たれ入部を決めた。当初はマネジャーだったが、部員不足になったこともあり、仲間と一緒に白球を追うようになった。

 体力を理由に男子部員には負けたくなかった。その一心で走り込み、バットを振り続けた。失敗を繰り返しても、グラウンドには足を運んだ。「グラウンドでは男女は関係ないから、思い切ってやれ」。1年の秋、先輩からかけてもらった言葉を忘れず練習してきた。

 そんな山崎さんの姿にチームメートも励まされた。幼稚園時代からの幼なじみの小野優希主将(17)は「山崎さんがいてくれたおかげで、どんな練習も乗り越えられた」と振り返った。

 10日の開会式。山崎さんは学校の制服姿でマリンスタジアムを訪れた。「みんなと同じユニホームを着たかった」とも思ったが、「まずは1勝。ずっと一緒に練習してきたからこそ、できることで勝利に貢献したい」と前を向いた。