手足口病が過去10年で最多 千葉県、警報値超え「手洗いを」

 乳幼児の口の粘膜や手、足に小さな水疱(すいほう)ができる手足口病の患者が過去10年間で最多のペースで増えていることが2日、国立感染症研究所のまとめで分かった。千葉県は関東地方で患者数が最も多く、県は手洗いの励行などを呼び掛けている。

 全国約3千の小児科医療機関から6月23日までの1週間に報告された患者数は、1機関当たり5・18人。大流行した2011年や15年の同時期を上回る。都道府県別では福岡(17・33人)が最多。

 関東では千葉が最多の5・13。国が定める警報基準値「5」を唯一超えた。茨城(3・37)、東京(2・73)、神奈川(2・65)と続く。

 水疱や発熱といった症状は通常数日で治まるが、原因ウイルスは2~4週間も便に出るとされ、保育施設での集団感染も起きやすい。同研究所の藤本嗣人室長は「おむつの交換後などに手を洗い、消毒するのが有効な予防法。タオルを共用しないことも大切だ」と話す。

 手足口病は4歳くらいまでの子を中心に流行。便やくしゃみのしぶきなどを介して感染すると3~5日後に症状が出る。軽症で済むことが多いが、まれに髄膜炎や急性脳炎が起きることがある。

 県疾病対策課は「特に乳幼児と接する機会の多い保育所や幼稚園などでは手洗いに努め、タオルなどの共用は避けてほしい」と注意を呼び掛けている。


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