原因は台風による塩害 運休で京成電鉄 配電設備交換へ

台風24号に伴う塩害で損傷した「ケーブルヘッド」=27日午後、国交省
台風24号に伴う塩害で損傷した「ケーブルヘッド」=27日午後、国交省

 京成電鉄は27日、10月に京成線が停電で10時間以上にわたり全線運休したトラブルは、台風24号に伴う塩害で複数の配電設備がショートしたことが原因と断定し、発表した。再発防止策として、設備の部品を塩害に強いものに交換する。

 台風24号は9月30日から10月1日にかけて列島を縦断。京成電鉄によると、塩害による不具合は10月5日、千葉や東京の駅など計6カ所で発生し、上下線で計1080本が運休、計約45万2千人に影響した。

 停電の主な原因となったのは、変電所からの電力を高圧配電線から踏切や券売機などに分岐する接続部分にある「ケーブルヘッド」という設備。台風で巻き上げられた海水が付着して絶縁機能が下がり、微弱電流が流れて炭化。高圧配電線がショートして送電が止まった。車両のパンタグラフでも塩分による不具合があった。

 再発防止策として、2019年度の早い時期までに、全線のケーブルヘッド約1500個のゴム製カバーを、全て塩害に強いシリコーン製に交換する。東京都内と成田空港を結ぶ区間では、線路上部にある高圧配電線をコンクリートの箱に入れ、地上に敷設する方針。

 京成電鉄では12年にも塩害による一部運転見合わせがあり、田中亜夫鉄道副本部長は国土交通省で報道陣に「打つべき手は打ってきたがスピードが遅かった。深くおわびする」と謝罪した。


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