現金盗んだ巡査減給 自転車窃盗の警部補も 千葉県警

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 千葉県警巡査が同僚の財布から現金1万円を盗み、県警が減給3カ月(100分の10)の懲戒処分にしていたことが、千葉日報社の情報公開請求で19日までに分かった。自転車を盗んだ警部補と交通重傷事故を起こした一般職員を減給の懲戒処分にしていたことも判明。県警は「公表基準に当てはまらない」ことを理由に発表していなかった。巡査と警部補は依願退職した。

 開示された文書や県警監察官室によると、巡査は今年に入り、同僚職員が机上に置いた現金4万円などが入った財布から1万円札1枚を抜き取った。県警は6月21日付で減給処分にしたが、被害届が出されなかったため事件化しなかった。警察施設内で起きたのか否かは明らかにしていない。

 県警が懲戒処分や処分発表の基準にしている警察庁の指針では、他人の財物(自転車を除く)を窃取したことによる処分は「免職または停職」。同室は、現金を盗んだ巡査を減給処分にとどめた理由を「指針はあくまでも参考。全体を見て精査した」と説明した。

 警部補は昨年、千葉県内の駐輪場で自転車1台を盗み、今年1月18日付で減給3カ月(100分の10)の処分。窃盗容疑で書類送検された。

 一般職員は、乗用車を運転中に交差点内で対向車と衝突し、被害者に全治2週間~3カ月のけがを負わせた。自動車運転処罰法違反(過失傷害)と地方公務員法違反(信用失墜行為)に該当するとして、減給6カ月(100分の10)の処分を受けた。県警は同過失傷害の疑いで書類送検した。

 県警は3件の処分について、個人が特定できる氏名や所属などのほか、処分対象となった行為をした日時や場所を開示していない。

 警察庁の指針は、発表対象となる処分を▽職務執行上や職務に関連する行為に関わる懲戒処分▽私的行為の懲戒処分のうち停職以上-としている。ただし「プライバシーや権利利益を保護するためにやむを得ない場合は発表を行わない」と明記。一方で「国民の信頼を確保するため発表が適当と認められる懲戒処分」を公表対象にしており、柔軟な対応を定めている。

 県は、地方公務員法に基づく戒告以上の懲戒処分が発表対象。被処分者の所属部・局名、職名、年齢を公表している。