「科学的根拠は妥当」 チバニアン審査中断で学会 

 地球史の77万~12万6千年前を「チバニアン(千葉時代)」と名付けるための申請を巡り、国際学会の審査が中断している問題で、地球電磁気・地球惑星圏学会(会長・渡部重十北海道大学名誉教授)は24日付で、「申請の根拠とされる論文の科学的結論は妥当」とするコメントを発表した。

 コメントでは「論文の地磁気データは、専門家が通常用いる地質学的手法ならびに古地磁気学的手法に基づいて得られている」とした上で、市原市田淵の地層中に「地磁気逆転境界が高解像度に記録され、2枚の火山灰層の間に位置していることが示されている」と判断。「論文はこれまでの研究成果の上に成り立っている」としている。

 同問題では、申請チームが命名を目指して国際学会に申請し、昨年11月に1次審査を通過。一部の地質学者らでつくる団体が今年4月、国際学会関係者らにデータ改ざんを告発するメールを送ったため、審査が中断している。

◆「公正な判断に感謝」岡田教授

 申請チームの岡田誠・茨城大教授(古地磁気学)は24日、千葉日報社の取材に「地球電磁気・地球惑星圏学会には、科学的な背景をみて公正に判断していただき、感謝している。(認定への)審査が早く正常化してほしい」と学会の判断を評価。また、認定に向けて必要な手続きもあるとし、「足りない部分は引き続き努力する」と述べた。

◆「順調審査望む」 知事

 「チバニアン(千葉時代)」と名付けるための申請の審査が中断している問題で、森田知事は24日の定例会見で「学会での審議の行方を見守る」としながらも、「県としては順調に進むのが一番いい」と審査の正常化を望んだ。

 担当する県教委文化財課は「事実関係の報告書について申請チームが国際学会に提出し、審議される予定になっているので、県として行方を見守りたい」と説明した。


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