動物密輸、鳴き声で発覚 白井の61歳男、容疑で逮捕 成田税関と空港署

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押収されたインドコキンメフクロウ(東京税関成田支署提供)

 ワシントン条約で国際取引が規制されているクマタカなど6種類計24匹をタイから密輸しようとしたとして、東京税関成田支署と成田国際空港署は11日、関税法違反(無許可輸入未遂)の疑いで白井市の土木作業員、村上一夫容疑者(61)を逮捕し、送検した。村上容疑者は、小型サル「レッサースローロリス」を密輸しようとして昨年9月に同法違反容疑で逮捕、起訴された東京都葛飾区の無職男と同じ飛行機で帰国時に摘発されており、同支署などは関連や背後関係を捜査している。

 村上容疑者の逮捕容疑は昨年4月7日午前9時ごろ、鳥類のクマタカ1羽やインドコキンメフクロウ12羽、ジャコウネコ科の肉食獣「ビントロング」1匹などの生きた動物を8個のケージに入れ、スーツケース内に隠してタイ・ドンムアン空港から成田空港に到着し、申告せず輸入しようとした疑い。

 同支署などによると、成田での税関検査で職員が動物の鳴き声に気付き発見した。

 クマタカやインドコキンメフクロウは、国際取引を規制しないと絶滅の恐れがあるとして、同条約の付属書IIに掲載され、商取引には輸出国政府の許可証が必要。6種類とも日本国内では数万から数十万円で取引され、特にビントロングは120万~200万円で売買されるという。

 村上容疑者は当初、税関職員に対し「震災の被災地にペットとしてプレゼントするために買った」などと話していたが、同支署からの出頭要請や罰金の支払い通告を再三にわたって無視したため、今月8日に千葉地検に刑事告発していた。調べに対し黙秘している。

 押収された動物は民間施設で保護しているが、インドコキンメフクロウ1羽を含む3匹が死んだという。