公判前手続き長期化か 第1回、渋谷被告も出席 松戸の女児殺害事件

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渋谷恭正被告
渋谷恭正被告

 松戸市のベトナム国籍のレェ・ティ・ニャット・リンさん=当時(9)、同市立六実第二小学校3年=が今年3月、我孫子市北新田の排水路脇で遺体で見つかった事件で、リンさんを連れ去り殺害したなどとして殺人と死体遺棄、わいせつ目的誘拐、強制わいせつ致死の罪に問われた同校の元保護者会長、渋谷恭正被告(46)の第1回公判前整理手続きが28日、千葉地裁(野原俊郎裁判長)で開かれた。非公開で行われ、地裁によると、渋谷被告も出席した。午前10時から1時間程度、検察官と弁護人が争点や証拠に関する主張を書面でやり取りしたとみられる。

 渋谷被告は警察の取り調べに黙秘や供述拒否を続け、地検も渋谷被告の認否を明らかにしていない。弁護人は取材に応じていない。

 捜査は防犯カメラ映像や遺留物の鑑定など状況証拠を積み重ねた。動機や犯行に至る経緯が不透明な点が多く、5月の起訴から初公判が開かれるまで1年以上かかるとの見方があり、同手続きも長期化する可能性がある。次回は来月26日。

 起訴状などによると、渋谷被告は3月24日、リンさんが13歳未満であると知りながら、登校中のリンさんを松戸市内もしくは鎌ケ谷市内で連れ去り軽乗用車に乗せ、手足錠で拘束して車内などでわいせつな行為をしたとされる。さらに、何らかの方法でリンさんの首を圧迫して窒息死させ、我孫子市新田の排水路に架かる橋の下にリンさんの遺体を遺棄したとされる。

 ベトナムに帰国しているリンさんの父、レェ・アイン・ハオさん(35)は電話取材に「何もできない時間が続いて苦しい」と語り、厳罰を求める署名への協力を呼び掛けた。弟(3)は幼いながらに「リンちゃんは死んだの」と問い掛けてくるようになったという。

 ハオさんは渋谷被告が起訴された5月、「娘を一生忘れてほしくない」との趣旨で、リンさんの実名での報道を要望。公判の傍聴も希望していた。