袖ケ浦「更生園」指定管理者変わらず 千葉県、養育園と分割目指すも

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更生園・養育園の指定管理者について説明する県障害福祉事業課職員=千葉県庁記者会見室

 知的障害がある入所者男性=当時(19)=が職員に暴行を受け死亡する事件があった千葉県立福祉施設、袖ケ浦福祉センター「養育園」と隣接する「更生園」について、千葉県は4日、来年度からの指定管理者に引き続き千葉県社会福祉事業団を選定したと発表した。同事業団は事件発生時の指定管理者。県は両施設の分割運営を目指していたが、他に応募がなかった。

 養育園(定員40人)は高校卒業未満の障害児が、更生園(同90人)はそれ以上の重度の知的障害者が入所する施設で、いずれも指定期間は来年度から5年間。この間の指定管理料は養育園が9億3900万円、更生園は25億3200万円。

 県は、ことし4月18日から6月30日まで両園の指定管理者を募集していた。再募集はしなかった。選定に向けた外部有識者の意見聴取会では同事業団の評価はいずれも基準を上回っている。県は「外部専門家の派遣により職員の質が向上した」と改善を強調している。

 ただ、2014年8月の第三者検証委の答申で、両施設の分割運営や定員縮小が求められていた。更生園では定員削減が進んでいないが、今後、同事業団がグループホームを立ち上げ、入所者の移行を図る方針。

 養育園では13年11月、入所者男性が職員の暴行を受け死亡。その後の県の調査で04~13年度までの10年間で15人の職員が23人の入所者を虐待していたことが分かった。死亡事件に関わった5人は退職しているが、軽度の虐待事案に関わった職員2人が在籍している。

 同事業団の相馬伸男理事長は「事件から4年、指導・助言を受けながら改革改善に取り組んできた。(次期5年間は)これまでにも増して、事件を起こした事業者として事件と誠実に向き合い続け、さらなる暮らし・支援の高みを目指して努力を重ねていく」とコメントした。