【速報】<千葉大集団乱暴>山田被告に懲役3年判決 地裁「被害者の人格無視」

 千葉大医学部生の男らが飲み会で酔った女性を乱暴したとされる事件で、集団強姦(ごうかん)罪に問われた、同学部5年、山田兼輔被告(23)=千葉市中央区=に対し、千葉地裁は17日、懲役3年(求刑・同5年)の実刑判決を言い渡した。弁護側は「犯行は共同で行ったとはいえ単独に近い」などとして減刑の上、執行猶予付き判決を求めていたが、吉村典晃裁判長(楡井英夫裁判長代読)は「被害者の人格を無視する態度が顕著だが、計画性はなく、その場の状況に流された」とした。

 一連の事件で千葉地裁は3月30日、同大医学部5年、増田峰登元被告(23)に準強姦罪で懲役3年、執行猶予5年、千葉大病院の元研修医、藤坂悠司元被告(30)=懲戒解雇=に準強制わいせつ罪で懲役2年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡している。集団強姦罪に問われた同学部5年、吉元将也被告(23)が公判中。

 判決によると、吉元、山田両被告は20代女性が酒を飲み酩酊(めいてい)状態だったことに乗じ、共同で乱暴しようと考え、昨年9月20日午後10時ごろから翌21日午前0時半ごろまでの間、千葉市内の飲食店内で吉元被告が女性を乱暴し、引き続き山田被告が乱暴した。

 飲食店の女子トイレで、吉元被告が先に被害女性に乱暴し、その後山田被告が乱暴したとされ、これまでの公判で山田被告は、自身の行為について認めた上で、先に犯行に及んだ吉元被告の分まで責任は負わないと主張していた。


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