原因は卒業アルバム? 船橋女性生き埋め殺人初公判

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 黒のスーツに青いネクタイ姿で出廷した中野被告。事件当日まで女性や少年とは面識がなく、少女とも親しくなかったとされる。いびつな人間関係の中で起きた今回の事件。初公判では、その根底にあるとされる、女性と少女の「卒業アルバム」をめぐるトラブルが浮かび上がった。

 同じ高校に通う同級生だった女性と少女。当初は仲が良かったが、女性は友人宅などを転々とするうち、勝手に服や化粧品を持ち出したり、金を払わなかったりと、友人との間でトラブルが増加していった。

 そして、事件の約1カ月前、女性は仕事を始める際の身分証明に必要だとして、友人に中学の卒業アルバムを借りた。返還に応じなかったため、友人は少女に相談。少女は怒りを強め、井出被告と殺害を決意した。知人には「中途半端に殴って警察に言われると困るから、警察に捕まる覚悟で最後までやる」と明かしていたという。

 トラブルに関与していないにもかかわらず、女性に乱暴し、「殺さないで」と泣いて懇願する女性を生き埋めにしたとされる中野被告。弁護側は、中野被告に「軽度の知的障害がある」と主張し、井出被告との主従関係や成育環境への配慮も求めた。その上で、裁判員らに「なぜ彼が事件に関わったのか。事件の背景を知った上で刑を決めて」と訴えた。