母娘乗るゴンドラ落下 パイプ切れ4メートル下に母親が頭にけが 山武市蓮沼海浜公園

落下したゴンドラを運び出す県警捜査員ら=2日午後5時35分ごろ、山武市蓮沼ホの県立蓮沼海浜公園「子供の広場」
落下したゴンドラを運び出す県警捜査員ら=2日午後5時35分ごろ、山武市蓮沼ホの県立蓮沼海浜公園「子供の広場」

 2日午後3時10分ごろ、山武市蓮沼ホの県立蓮沼海浜公園内で、運行中の遊具「スカイパイレーツ」(1周約180メートル)のゴンドラ(2人乗り)1台がコース中間地点で落下した。ゴンドラに親子で乗っていた母親(41)が頭にけがを負い、ドクターヘリで印西市内の病院に搬送された。同乗していた女児(3)に外傷はなかった。山武署で業務上過失傷害の疑いも視野に調べている。

 同署によると、事故があったのはレール懸垂式のゴンドラで「子供の広場」内をめぐる遊具。発進後約70メートル付近でゴンドラとレールをつなぐ金属製のパイプがちぎれ、ゴンドラは高さ約4メートルから芝生の上に落下したらしい。前後のゴンドラに乗客はなく、ほかに被害はなかった。同遊具は事故後、運転を休止している。

 施設を管理する県レクリエーション都市開発によると、同遊具は2002年に導入。今年3月9日の年次点検、事故当日の職員による点検では異常はなかったという。

 同公園では先月4日、18日にも走行中のコースターが緊急停止するトラブルがあった。

 事故があった蓮沼海浜公園では、上空を旋回するヘリコプターの爆音が響き渡り、近くの住民らがフェンス越しに事故現場の様子を見守った。ゴンドラは一度、警察のワゴン車に積み込まれたが、入りきらず軽トラックに乗せ替えられた。山武市の男性(74)は「孫が遊びに来ると必ず乗っている」と話した。また、子ども2人を連れ、友人男性と遊びに来たと言う同市の会社員、川嶋隼人さん(24)は「よく来るので怖い」と声を震わせた。

◆全遊具を点検へ 管理運営会社が会見

 事件を受け同園を管理運営する県レクリエーション都市開発の池田信満社長(63)は同日、県庁で会見し「事故に遭われた方に大変申し訳なく思う」と謝罪、「二度と起こらないよう点検整備に努める」と述べた。「スカイパイレーツ」のある「子供の広場」は、きょう3日に全遊具の運転を中止し点検を行う方針で、運転再開は県と協議したうえで決める考えを示した。

◆知事「原因を徹底究明」

 森田健作知事は「ゴールデンウイークという大変楽しみにされていた日に事故に遭われたお母さま、お嬢さまに心からお見舞い申し上げる。県立公園内の施設でこのような事故が発生したことは、大変申し訳なく心からおわびする。原因を徹底的に究明し、再発防止に努める」とコメントした。


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