2014年10月9日 05:00 | 無料公開
県は8日、ことし8月27日から9月3日にかけて東京湾で発生した青潮の影響で、三番瀬のアサリが推計で3880トン死滅したことを明らかにした。
県漁業資源課によると、青潮発生前の県の調査では6110トンのアサリがいたとみられ、全体のおよそ6割が死滅したことになる。
中でも被害が大きかったのは船橋沖。船橋漁協はアサリ漁を停止し、被害がなかったホンビノスガイの収穫に移行した。
三番瀬のアサリ漁業は船橋、南行徳、市川市行徳の3漁協が操業しており、昨年の漁獲量は約250トン。3漁協は被害が比較的少なかった沖合から小型のアサリをさらい、被害の大きい漁場に移植する予定。
三番瀬では2010年9月にも、青潮の影響でアサリ約4700トンが死滅しており、近年ではこれに次ぐ被害規模だという。