2014年2月14日 10:54 | 無料公開
1997年に流山市の会社員、田島由美さん=当時(24)=が殺害され、県警が遺族を誤認逮捕した事件で、最高裁第3小法廷(木内道祥裁判長)は13日までに、強盗殺人罪などに問われた元少年(34)の上告を棄却する決定をした。懲役15年の一、二審判決が確定する。12日付。
元少年は事件から15年後の2012年、別の事件で服役中に強盗殺人への関与の疑いが浮上し、逮捕された。
裁判員裁判の一審千葉地裁は「強固な殺意に基づく残忍な犯行だ」として無期懲役を選択した上で、少年法の規定により有期刑の上限とするのが相当と判断した。二審東京高裁も支持した。
一、二審判決によると、元少年は97年5月、田島さんのマンションに侵入してキャッシュカードを奪い、背中を刃物で刺し、タオルで首を絞めて殺害した。事件では田島さんの祖母(故人)と姉夫婦が殺人容疑で誤認逮捕され、不起訴となった。