詐欺容疑で社長逮捕 太陽光発電工事めぐり 千葉県警

 住宅用の太陽光発電装置の契約トラブルが相次いでいる問題で、県警生活経済課と市原署などは28日、詐欺の疑いで市原市の太陽光発電関連会社「アイワイエコシステムズ」社長の男(63)=自称横芝光町屋形=を逮捕した。

 逮捕容疑は昨年7月18日~今年5月20日、富津市の会社員男性(57)ら同市と木更津市の男女5人を「電気代が安くなることはもちろん余剰電力を売ることもできる」「オール電化の設置料金は無料でサービス」などとだまし、5人から太陽光発電装置の設置工事代金名目で現金計約1250万円をだまし取った疑い。

 同課によると、男は「最初からだますつもりで金を受け取った訳でない」と容疑を否認している。男は2010年8月の同社設立から、約100件(約2億1400万円相当)の契約を県内の顧客と結んだが、完全に施工が終わったのは35件(約1億500万円相当)で、残りは部分施工だったりまったく工事をしていない状態だという。同課は被害の全体像を調べている。


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