【独自】山武市が叙勲「勲章」を紛失 「勲記」再発行されず 市長、教育長ら遺族に謝罪

遺族へ再調製した叙勲の「勲章」を渡しに訪れた山武市教委関係者ら=28日、同市
遺族へ再調製した叙勲の「勲章」を渡しに訪れた山武市教委関係者ら=28日、同市
叙勲「勲記」の代わりとして遺族に渡された「有勲証明書」=5月、山武市(画像一部加工しています)
叙勲「勲記」の代わりとして遺族に渡された「有勲証明書」=5月、山武市(画像一部加工しています)

 昨年8月1日付で教育功労により高齢者叙勲「瑞宝双光章」の授与が発表された元公立小中学校長の男性(当時88)=山武市、今年3月死去=への「勲章」と証書である「勲記」について、千葉県から引き受け男性方に渡すはずの同市が紛失していたことが、千葉日報社の取材で分かった。再発行された勲章は28日、内田淳一教育長から遺族に届けられたが、勲記は再発行できない「国璽(こくじ)」が使われているため、4月に松下浩明市長らが代わりとして「有勲証明書」を渡し遺族に謝罪していた。

 山武市などによると、男性は同市内の小中学校の校長などを務め、88歳で高齢者叙勲「瑞宝双光章」の授与が昨年8月1日付で発表された。

 勲記と勲章は、県から市に渡り、男性に届けられるはずだったが、体調を崩して今年3月に死去。生前に贈られることはなかった。

 亡くなった直後に遺族がせめて葬儀で勲記 ・・・

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