14歳で志願「地獄」目撃 抑留2年、体験冊子に 春日吉五郎さん(94)=香取市 【戦後78年千葉 記憶をつなぐ】

少年兵や捕虜時代から保存していた資料に目を通す春日さん=香取市
少年兵や捕虜時代から保存していた資料に目を通す春日さん=香取市
南方に向かう前に撮影した写真(春日さん提供)
南方に向かう前に撮影した写真(春日さん提供)

 1943年に14歳で海軍に志願。通信兵として東南アジアの戦地に赴き、仲間が乗る多くの船が撃沈される「地獄」を目の当たりにし、手を合わせた。終戦後も2年間現地に抑留され、古里に戻った時に母親が見せた笑顔は今でも覚えている。「戦争は悪。いいことなんて一つもない。私の経験を知ってもらいたい」と、自身の戦争体験をつづった冊子「兵燹(へいせん)の消えて」をまとめた。

 海軍入り後の訓練を経て、少年志願兵が山口・下関を出発したのは44年5月末ごろ。任地はスマトラ島だった。軍が徴用した ・・・

【残り 6095文字】



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