2022年12月28日 05:00 | 有料記事

千葉中央署から送検される岡田被告を乗せた警察車両。被告の様子をうかがうことはできなかった。=9月22日、千葉市中央区
性犯罪に大麻所持、賭博、飲酒運転、窃盗-。数え切れないほど公務員の不祥事が相次いだ1年だった。特に県内の治安を守るはずの県警で、警察官による犯罪が次々と発覚。県警捜査4課の警部は「魂の殺人」とも呼ばれる性犯罪を繰り返していたことが判明した。「再発防止に努める」。この言葉が繰り返される度に、県民は不信感を募らせた。
今年1年間で県警が懲戒処分を発表したのは24人。このうち免職は4人だった。
暴力団捜査を担当する県警捜査4課の警部、岡田誠被告(45)は、強制性交容疑などで計5回逮捕された。きっかけは8月12日、一般男性が千葉市中央区の京成千葉駅で、女性のスカート内を盗撮していた被告を目撃した。逮捕時は「盗撮はしていない」と否認していた。
さらに、被告は入浴中の女性を盗撮したとして再逮捕された。押収したスマートフォンから動画が見つかって発覚した。
そして思わぬ事実が発覚する。2017年に発生した性的暴行事件で、現場から採取されたDNA型が被告のものと一致した。県警は9月20日、強制性交容疑で再逮捕した。被告は無施錠の窓から女性宅に侵入。刃物で脅して性的暴行を加えていた。
さらに被告の犯行が明るみになっていく。県警は14年7月と同年9月にも、同様 ・・・
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