駅前オブジェ塗り替えて 匿名で500万円届く 松戸市

赤色が目を引くJR新松戸駅前のオブジェ「あかりのボックス」=松戸市
赤色が目を引くJR新松戸駅前のオブジェ「あかりのボックス」=松戸市

 色彩が街に調和していない、と20年前の完成時に物議を醸したJR新松戸駅(松戸市)前のオブジェ「あかりのボックス」の赤い塗装を塗り替えて-。同市の窓口に現金500万円の寄付金が届いていたことが26日までに分かった。そばには寄付申込書と理由を記した文面が添えられていた。

 市によると、17日午後1時45分ごろ、市役所4階の総務課窓口カウンターに100万円ずつ封をされた現金が置かれているのに職員が気付いた。

 寄付申込書は市の書式を使用。氏名欄には「新松戸北小・北中卒業生有志一同」とあった。同小は2005年、同中は09年に廃校になっている。文面には「一日でも早く塗り替え、駅前の浄化を一歩でも進める一助に」と記されていた。

 オブジェは駅前の導線確保などが目的で02年3月に完成。当初は赤に近い朱色で、高架下の寒々しさを緩和し視線を引きつけるため、市がコンサルタントと協議し導入した。

 これに対し住民の反応は悪く「人の心理に配慮がない」などの苦言が寄せられ、同年10月には住民組織から色の塗り替えを求める陳情書が提出された。

 結局色は塗り替えられず、市民からの問い合わせもなく過ぎたという。市道路維持課は「現在は風化で柔らかい朱色になった。塗り替えの時期が来たら、寄付金を活用したい」。

 本郷谷健次市長は「塗り替えるかどうかを含め寄付をきっかけに検討をスタートしたい」と述べた。


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