「顔パス」乗降で実験 佐倉・山万の路線バス 利便向上、コロナ対策も 千葉

入り口に設置したタブレット端末に顔をかざすと、あらかじめ登録した顔画像と照合しバス車内に乗り込める=13日、佐倉市
入り口に設置したタブレット端末に顔をかざすと、あらかじめ登録した顔画像と照合しバス車内に乗り込める=13日、佐倉市

 千葉県佐倉市ユーカリが丘地区の開発を手掛ける不動産会社「山万」(東京都中央区、嶋田哲夫社長)は、昨年11月から運行している路線バス「ユーカリが丘コミュニティバス」(こあらバス)での顔認証システム導入に向け、10日から利用客が「顔パス」で乗降できる実証実験を始めた。利便性向上や、新型コロナウイルスの流行で求められる混雑回避などへの期待も高く、実験で精度などを検証し、本格導入へ課題を探る。6月30日までの予定。

 同社によると、顔認証技術で客の乗り降りを管理する実験を行うのはユーカリが丘駅発着の5路線で、いずれもノンステップ式の中型バス(60人乗り)4台と小型バス(27人乗り)3台。客が入り口に設置したタブレット端末のカメラに顔をかざすと、あらかじめ登録した顔画像と照合し本人を確認。現金の支払いや定期券の読み取りをすることなく車内にそのまま乗り込むことができる。

 同社では今年夏、同地区内を走行する新交通システム「山万ユーカリが丘線」でも同様のシステムを導入し実証実験する予定。ITを活用して多様な交通手段を一体的に提供する「MaaS(マース)」を整備し、将来的に財布もスマートフォンも持たず「顔パス」で乗車できる仕組みや町づくりに取り組むという。

 同社の担当者は「顔認証乗車システムによるバス乗車は、衛生的で、コロナ禍での新しい生活様式に対応したものになる。高齢者や車を持たない市民らの利便性向上や移動手段充実にもつながる」としている。


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